森下木工所で「てのひら厨子」を製作し始めたのは何年前でしょう。仏壇やお厨子を製作させていただく機会はそれまでもありましたが、てのひらに乗るような小さなものは珍しかったと思います。ここ数年、家族構成や住宅事情で小さな仏壇やお厨子をさがしている方が増えてきました。大切な人への想いは今も昔も変わりなく、大小もありません。居場所や拠所をどんなふうに持とうか・・・その選択肢の一つにして下さっています。
ご両親・ご夫婦は・お子さんを亡くされた方、ご家族のないご兄弟姉妹を亡くされた方、ご夫婦で両家の仏壇を2基持たれる方といろいろなパターンがあります。「てのひら厨子くらいの大きさなら代々継いでいくお仏壇とは別に持つこともできそうね」と、お話のお客様もいらっしゃいます。
てのひら厨子はウォールナットとサクラの2種類の樹種で製作しています
この他にも黒柿など貴重な樹種で製作したものや、お位牌や小さめのお道具の入る厨子型仏壇もあり、その他の家具でご紹介しています